ばね指｜久喜市・久喜中央・久喜駅　久喜中央接骨院

ばね指（弾発指）とは、指の腱鞘炎の一種であり、指の付け根に炎症が生じることで、指の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなる疾患です

。症状が進行すると、指を動かそうとした際に「ばね現象」と呼ばれる急に跳ねるような動きが見られるようになります。特に親指・中指・薬指・小指に発症しやすく、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

ばね指は、指をよく使う職業やスポーツをしている人、妊娠・出産期や更年期の女性に多くみられます。特に、パソコンやスマートフォンの使用が増えたことで、デスクワークをする人やスマホ操作が多い人にも急増しています。

✅ 指の曲げ伸ばしがスムーズにできない

✅ 指の付け根（手のひら側）に痛みや腫れがある

✅ 指を曲げた状態で戻らなくなることがある

✅ 無理に伸ばそうとすると指が跳ねる（ばね現象）

✅ 朝方に症状が強く、日中は指を動かすと和らぐ

✅ 進行すると指が動かない状態になることもある

1. 指の使いすぎ（オーバーユース）
ばね指は、指の使いすぎによって発症しやすくなります。指の腱（けん）が摩擦を受けることで炎症が起こり、腱が腫れてスムーズに動かなくなるのが主な原因です。

特に発症しやすい人の特徴
✅ パソコン作業やスマートフォンの操作が多い
✅ ピアノ・ギターなどの楽器を演奏する
✅ スポーツ（テニス・バドミントン・ゴルフなど）で指を酷使する
✅ 工場や職人などの手作業をする仕事

2. ホルモンバランスの変化（妊娠・出産期、更年期の女性）
✅ 女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、腱や靭帯の柔軟性が低下し、腱鞘炎を起こしやすくなります。
✅ 妊娠・出産期や更年期の女性に多くみられるのが特徴です。

3. 血流の悪化・姿勢の歪み
✅ 首や肩のこりが原因で手や指の血流が悪くなり、腱や腱鞘の滑りが悪くなる
✅ 猫背や巻き肩などの姿勢不良があると、神経や血管の圧迫が起こり、指の負担が増大

4. 糖尿病やリウマチ、透析患者に多い
✅ 糖尿病：血流が悪化し、腱や腱鞘に炎症が起こりやすくなる
✅ 関節リウマチ：関節周囲に炎症が起こることでばね指のリスクが上昇
✅ 透析患者：腱の変性が起こりやすく、ばね指を発症しやすい

指の曲げ伸ばしは、腱と腱鞘の働きによって行われています。
腱（けん）は、筋肉と骨をつなぐ“ひも”のようなもので、指を曲げ伸ばしする際に腱鞘（トンネル）を通ります。

正常な状態
腱はスムーズに腱鞘を通過し、指の動きが滑らか

ばね指の状態
指を酷使することで腱と腱鞘が摩擦を起こし、炎症が発生
🔽
炎症により腱が肥大し、腱鞘が狭くなる
🔽
腱が腱鞘を通過しにくくなり、引っかかるようになる
🔽
進行すると「ばね現象」が発生し、指が急にはねる

最悪の場合、指が曲がったまま伸びなくなることもあります。

ばね指の治療・改善方法

1. 使いすぎを避ける（安静にする）
✅ スマートフォンやパソコン作業の時間を減らす
✅ 無理に指を曲げ伸ばししない
✅ 手作業やスポーツの頻度を調整する

2. アイシング・温熱療法
✅ 炎症が強いときは冷やす（アイシング）
✅ 慢性化した場合は温めて血流を促進（温熱療法）

3. マッサージ・ストレッチ
✅ 手のひらや指の付け根を軽くマッサージ
✅ 手首や前腕のストレッチを行うことで腱の負担を軽減

4. 血流改善（全身のケア）
✅ 肩こりや首のこりを改善し、手指への血流を良くする
✅ 姿勢を整え、神経や血管の圧迫を解消する

5. テーピング・サポーターの活用
✅ 指の動きを制限し、腱にかかる負担を軽減
✅ 症状が悪化しないよう固定して安静にする

6. 医療機関での治療
🔹 薬物療法：痛みが強い場合は、消炎鎮痛薬（湿布・内服薬）を使用
🔹 ステロイド注射：炎症を抑える効果があるが、頻繁な注射は避けるべき
🔹 手術（腱鞘切開術）：症状が重く、改善が見られない場合に実施

まとめ

✅ ばね指は指の使いすぎによる腱鞘炎の一種であり、進行すると指が動かなくなることもある
✅ スマホ・パソコン作業、スポーツ、妊娠・更年期の女性、糖尿病やリウマチの方がなりやすい