脳梗塞
脳梗塞とは?|久喜中央接骨院
脳梗塞とは、脳の血管が詰まり、血流が途絶えることで脳の神経細胞が壊死してしまう病気です。脳の細胞は、酸素や栄養の供給が数時間でも停止すると回復が困難になり、重篤な後遺症が残ることや、生命に関わる可能性もあります。
「脳卒中」とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることで引き起こされる病気の総称であり、その中でも血管が詰まることで起こる脳卒中が「脳梗塞」です。
脳卒中はかつて、日本で死亡原因の第1位でしたが、治療の進歩により現在はがん、心疾患に次ぐ第3位となっています。しかし、高齢化社会の進展により患者数は増加傾向にあり、要介護状態になる原因の上位に位置する重大な疾患です。
脳梗塞の種類|久喜中央接骨院
脳梗塞は発生する原因によって3つのタイプに分類されます。
1. 心原性脳塞栓症
✅ 心臓でできた血栓(血の塊)が血流に乗って脳の血管を詰まらせるタイプ
✅ 心房細動などの不整脈が原因になることが多い
✅ 突然発症し、重篤な後遺症を残すことが多い
2. アテローム血栓性脳梗塞
✅ 動脈硬化によって脳の太い血管が狭くなり、血栓が詰まるタイプ
✅ 高血圧・糖尿病・脂質異常症(高コレステロール)などが主な原因
✅ 発症前に一時的な脳の血流障害(TIA:一過性脳虚血発作)が起こることがある
3. ラクナ梗塞
✅ 脳内の細い血管が詰まるタイプ
✅ 高血圧が主な原因
✅ 比較的軽症なことが多いが、繰り返すと認知症のリスクが高まる
脳梗塞の主な症状(FASTチェック)|久喜中央接骨院
脳梗塞は発症すると、突然以下のような症状が現れます。一刻も早い対応が重要です。
✅ Face(顔):顔の片側が下がる・ゆがむ
✅ Arm(腕):片方の腕や脚が動かしにくい・しびれる
✅ Speech(言葉):ろれつが回らない・言葉が出にくい
✅ Time(時間):これらの症状が出たらすぐに救急車を呼ぶ!
その他の症状として、視力の低下・めまい・意識障害・激しい頭痛などが挙げられます。
脳梗塞のリスク要因|久喜中央接骨院
脳梗塞の主なリスク要因は生活習慣病や不健康な生活習慣に関連しています。
🔹 高血圧(血管に負担がかかり、動脈硬化が進行)
🔹 糖尿病(血糖値の異常が血管を傷つけ、動脈硬化を促進)
🔹 脂質異常症(高コレステロール)(血管内に脂質が蓄積し、血管を狭める)
🔹 心房細動などの不整脈(血栓ができやすくなり、脳へ飛ぶリスクが高まる)
🔹 喫煙(血管を収縮させ、血液の粘度を高める)
🔹 過度な飲酒(血圧を急上昇させ、血管を傷つける)
🔹 運動不足(血流が悪化し、血栓ができやすくなる)
🔹 肥満(血管への負担が増加し、高血圧や糖尿病を誘発)
🔹 ストレス(自律神経の乱れが血圧を不安定にする)
脳梗塞の予防方法
脳梗塞は日々の生活習慣の改善によってリスクを大幅に下げることが可能です。
1. 血圧管理
🔹 塩分を控える(1日6g未満が理想)
🔹 適度な運動を取り入れる(ウォーキングやストレッチ)
🔹 ストレスを溜めない(リラックスする時間を持つ)
2. 生活習慣病の予防・管理
🔹 バランスの取れた食事(野菜・魚・大豆食品を多めに)
🔹 適度な運動(1日30分程度の運動が理想)
🔹 血糖値・コレステロール値を定期的にチェック
3. 禁煙・節酒
🔹 タバコを吸わない・禁煙を心がける
🔹 アルコールの適量を守る(1日1~2杯まで)
4. こまめな健康チェック
🔹 定期的な健康診断を受ける
🔹 血圧・血糖値・コレステロール値を把握する
脳梗塞の治療とリハビリ
脳梗塞は早期発見・早期治療がカギとなります。発症から4.5時間以内であれば、t-PA(血栓溶解療法)による治療が可能なため、時間との勝負になります。
また、後遺症の有無に関わらず、早期のリハビリが非常に重要です。
✅ 運動機能の回復を目指すリハビリ(リハビリテーション)
✅ 言語障害・嚥下障害のリハビリ
✅ 心理的・社会的サポート(家族の協力が不可欠)
リハビリの開始が早いほど、回復の可能性が高まります。本人だけでなく、周囲のサポートが重要なポイントとなります。
まとめ
✅ 脳梗塞は、脳の血管が詰まり、血流が途絶えて神経細胞が壊死する病気
✅ 3種類(心原性脳塞栓症・アテローム血栓性脳梗塞・ラクナ梗塞)がある
✅ 発症すると「顔のゆがみ」「手足の麻痺」「ろれつが回らない」などの症状が出る
✅ 高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・運動不足などが主なリスク要因
✅ 生活習慣の見直しや定期的な健康診断が予防のカギ
✅ 発症後は4.5時間以内の治療が重要で、早期リハビリが回復を左右する
脳梗塞は突然発症する病気ですが、日頃の生活習慣を見直すことで予防が可能です。健康的な生活を意識し、定期的な健康チェックを行いましょう。