五十肩・四十肩｜久喜市・久喜中央・久喜駅　久喜中央接骨院

五十肩・四十肩（肩関節周囲炎）とは、肩の周囲に炎症が起こり、痛みや可動域の制限が生じる疾患です。40代～50代に多く発症するため、このように呼ばれますが、正式な診断名ではなく、肩関節周囲炎と総称されます。

発症すると肩を動かす際の痛みや可動域の低下がみられ、特に腕を上げる動作や後ろに回す動作が困難になります。また、夜間痛（夜寝ているときに痛む）を伴うことも多く、日常生活に大きな支障をきたします。

✅ 腕を上げると痛い、上げにくい（特に横に挙げる動作）

✅ 髪を洗う、服を着る、エプロンを結ぶなどの動作が困難

✅ 肩を後ろに回す動作（腰に手を回すなど）が痛い

✅ 夜間痛（夜にズキズキ痛んで眠れない）

✅ 肩関節の可動域が狭くなり、動かしにくい

✅ 何もしなくても肩に痛みがある

発症初期は動作時に強い痛みが生じますが、進行すると肩の動きが悪くなり、肩が「凍結」したような状態（フローズンショルダー）になります。

五十肩・四十肩の明確な原因は不明ですが、主に以下のような要因が関係していると考えられています。

1. 加齢による肩周囲の組織の変性

✅ 40～60代に多く発症

✅ 肩の軟部組織（腱、靭帯、関節包など）が硬くなり、炎症を起こす

2. 姿勢の悪化（猫背やストレートネック）

✅ 姿勢が悪いと肩甲骨の位置がずれ、肩に負担がかかる

✅ デスクワークやスマホの長時間使用による肩関節の機能低下

3. 運動不足や筋力低下

✅ 肩を動かさないことで関節が硬くなり、可動域が制限される

✅ 肩周囲の血流が悪くなり、炎症が起こりやすくなる

4. ストレスや自律神経の乱れ

✅ ストレスが肩の筋肉を緊張させ、痛みや可動域制限を引き起こす

五十肩・四十肩は、時間の経過とともに症状が変化するのが特徴です。

1. 炎症期（急性期） → 痛みが最も強い時期（約1～3か月）

✅ 肩を動かすと強い痛みが走る
✅ 安静時や夜間も痛む（夜間痛）
✅ 肩が腫れたり、熱を持ったように感じることもある

2. 硬結期（慢性期） → 肩が動かなくなる時期（約3～6か月）

✅ 炎症が落ち着くが、肩が固まり動かしにくい
✅ 腕を上げる動作や後ろに回す動作が制限される
✅ 痛みは減るが、可動域制限が強くなる

3. 回復期（徐々に改善する時期） → 痛みが和らぎ、動かしやすくなる（約6か月～1年）

✅ 少しずつ肩の可動域が回復
✅ 痛みも徐々に減少する
✅ リハビリを適切に行うとスムーズに回復

自然治癒するケースもありますが、適切な治療を行わないと可動域の制限が長引き、日常生活に支障をきたすこともあります。

五十肩・四十肩の治療・対策

症状の進行を防ぎ、早期改善を目指すためには、適切な治療とセルフケアが重要です。

1. 温熱療法（血流を改善）

✅ ホットパックやお風呂で肩を温める
✅ 血流を促進し、筋肉の緊張を緩和する

2. 運動療法・ストレッチ（可動域の改善）

🔹 ペンドラムエクササイズ（振り子運動）
👉 体を前に傾け、腕をぶら下げて小さく揺らす

🔹 壁を使ったストレッチ
👉 壁に手をついて少しずつ腕を上げていく

🔹 肩甲骨を動かすストレッチ
👉 肩甲骨を寄せる・開く動きを意識する

3. 筋力トレーニング（予防・再発防止）

✅ 肩を支える筋肉（インナーマッスル）を鍛える
✅ 軽いダンベル運動やゴムバンドを使ったトレーニングが効果的

4. 医療機関での治療

症状が強い場合は、病院で適切な治療を受けることが必要です。

🔹 薬物療法（鎮痛剤・消炎鎮痛薬）
🔹 ステロイド注射（炎症を抑える）
🔹 理学療法（リハビリ）

五十肩・四十肩を予防するために

✅ 日頃から肩を動かし、適度にストレッチをする

✅ 姿勢を正しく保ち、猫背を改善する

✅ 長時間同じ姿勢を避け、適度に体を動かす

✅ 肩甲骨周囲の筋肉を鍛えて、肩関節を安定させる

まとめ

五十肩・四十肩は時間の経過とともに自然に改善することもありますが、適切な治療やセルフケアを行わないと可動域が制限されたままになる可能性があります。

痛みを我慢せず、早めに適切なケアを行うことで、症状の進行を防ぎ、スムーズな回復につなげることが大切です。もし肩の痛みが長引いている場合は、専門家に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう！