ぎっくり腰
ぎっくり腰とは?|久喜中央接骨院
「ぎっくり腰」とは、突然発生する強い腰痛の総称であり、正式な病名ではありません。医学的には「急性腰痛症」や「腰部捻挫」と呼ばれ、欧米ではその激しい痛みから「魔女の一撃」とも表現されています。
ぎっくり腰は、重いものを持ち上げたときや、急な動作をした際に発症することが多いですが、特に何もしていなくても突然起こることがあります。
症状の程度は人それぞれ異なり、軽い違和感から立ち上がれないほどの激痛まで幅広いです。痛みの種類も、「鋭くズキズキする痛み」「腰が抜けるような感覚」「動くと電撃のような痛みが走る」など様々です。
ぎっくり腰の主な症状|久喜中央接骨院
✅ 突然の腰の激痛(動けないほど強い痛みから、違和感程度のものまで)
✅ 腰を曲げたり反らしたりすると痛みが悪化
✅ 姿勢を変えようとすると痛みが走る
✅ 足やお尻に痛みやしびれを感じる場合もある(椎間板ヘルニアの可能性)
ぎっくり腰の多くは、1週間程度で症状が軽減することが一般的ですが、痛みが長引く場合は別の病気が隠れている可能性もあります。
ぎっくり腰の原因|久喜中央接骨院
ぎっくり腰の原因は単純な筋肉疲労から関節の機能異常まで多岐にわたります。以下のような要因が考えられます。
1. 筋肉の疲労・血行不良
長時間のデスクワークや運動不足によって腰の筋肉が硬くなると、血流が悪化し、筋肉に疲労が蓄積します。この状態で急に動いたり負荷をかけると、筋肉が損傷しぎっくり腰を引き起こします。
2. 椎間板の損傷
椎間板は背骨と背骨の間にあるクッションの役割を果たす軟骨ですが、加齢や負担の蓄積により弱くなることがあります。そこに急激な圧力がかかると、椎間板の損傷や飛び出し(椎間板ヘルニア)が発生し、神経を圧迫して痛みを引き起こします。
3. 腰や骨盤の関節の異常
腰椎(腰の骨)には5つの関節があり、骨盤には仙腸関節という重要な関節があります。これらの関節は、歩いたり体をひねったりする際にわずかに動くことで、身体のバランスを保っています。
しかし、関節の動きが悪くなったり、無理に動かされたりすると炎症が起こり、ぎっくり腰につながります。
4. 内臓の影響や重大な疾患
通常のぎっくり腰は1週間ほどで軽減しますが、以下のような症状がある場合は注意が必要です。
・痛みが2週間以上続く
・安静にしていても強い痛みがある
・足全体のしびれや麻痺がある
・発熱や体重減少を伴う
これらの症状がある場合、圧迫骨折や内臓疾患、ガンの骨転移などの可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。
ぎっくり腰になったときの対処法|久喜中央接骨院
ぎっくり腰が起こった際は、適切な対応をすることで症状を悪化させずに回復を早めることができます。
1. 無理に動かさず安静にする
発症直後は無理に動かず、楽な姿勢で休むことが大切です。横向きで膝を軽く曲げた姿勢が比較的楽なことが多いです。
2. 炎症を抑えるために冷やす
発症直後は炎症が強いため、患部をアイスパックや冷却シートで冷やすと痛みが軽減することがあります。ただし、長時間冷やしすぎると血流が悪化するため、20分程度を目安にしましょう。
3. 2~3日後から軽いストレッチや温める
炎症が落ち着いたら、軽いストレッチや温熱療法を行い、筋肉の緊張をほぐすことが大切です。入浴や温湿布などで腰を温めることで血流を促進し、回復を早めます。
4. 無理な動作を避けながら、できるだけ動く
過度に安静にしすぎると、かえって筋肉が硬くなり回復が遅くなるため、痛みが和らいできたら軽い歩行やストレッチを取り入れることが大切です。
ぎっくり腰の予防方法
ぎっくり腰は再発しやすいため、日頃からのケアが重要です。
✅ 正しい姿勢を意識する(猫背や反り腰を避ける)
✅ 適度な運動を行い、腰周りの筋力をつける(特に腹筋と背筋のバランスが大切)
✅ ストレッチを習慣化し、柔軟性を高める
✅ 長時間の同じ姿勢を避け、適度に休憩をとる
✅ 急な動作を避け、重いものを持ち上げるときは腰ではなく膝を使う
当院のサポート
✅ ぎっくり腰は「病名」ではなく、急な腰痛の総称
✅ 筋肉の疲労・関節の異常・椎間板の損傷などが主な原因
✅ 適切な処置をすれば1週間ほどで回復することが多い
✅ 長引く場合は圧迫骨折や内臓疾患の可能性もあるため注意が必要
✅ 再発予防のためには、正しい姿勢・運動・ストレッチが大切
ぎっくり腰を繰り返さないためにも、根本からのケアが重要です。もし頻繁にぎっくり腰を起こす、痛みがなかなか取れないという方は、ぜひ一度専門家にご相談ください!