肉離れ
肉離れとは?|久喜中央接骨院
肉離れ(正式名称:筋挫傷)とは、筋肉が強く引き伸ばされたり、急激に収縮することで筋繊維が損傷・断裂する筋肉の怪我の一つです。
スポーツや日常生活の中で突然発生し、激しい痛みを伴うのが特徴です。
肉離れの主な症状
✅ 筋肉の痛みと腫れ(軽度から重度まで様々)
✅ 筋肉の部分的な断裂(重症の場合は完全断裂も)
✅ 歩行時や運動時に痛みが増す
✅ 筋肉に圧痛(押すと痛む)
✅ 患部にへこみや変色(内出血による青紫色)
✅ 損傷時に「プチッ」という断裂音を感じることもある
特に、肉離れは太ももやふくらはぎなどの大きな筋肉に多く発生し、損傷の程度によって重症度が異なります。
肉離れの重症度分類|久喜中央接骨院
1️⃣ 軽度(Ⅰ度):筋繊維の微細な損傷
🔹 軽い痛みや違和感はあるが、歩行は可能
🔹 筋肉の損傷が小さく、腫れや内出血は少ない
2️⃣ 中度(Ⅱ度):部分的な筋繊維の断裂
🔹 痛みが強く、歩行が困難
🔹 内出血や腫れがみられることが多い
3️⃣ 重度(Ⅲ度):完全断裂
🔹 筋肉が完全に切れ、激痛と大きな内出血を伴う
🔹 患部にへこみができることもある
🔹 手術が必要になるケースも
肉離れが起こりやすい部位|久喜中央接骨院
✅ ハムストリングス(太もも裏)
✅ 大腿四頭筋(太もも前)
✅ 内転筋(内もも)
✅ 腓腹筋(ふくらはぎ)
✅ 腹直筋(腹筋)
これらの筋肉はスポーツや日常動作でよく使われるため、特に肉離れが発生しやすい部位です。
肉離れの主な原因
肉離れは以下のような状況で発生しやすくなります。
✅ 急激な運動や過負荷(ダッシュ・ストップ・ジャンプ・急な方向転換)
✅ 筋肉の柔軟性不足(ウォーミングアップ不足、加齢による筋肉の硬化)
✅ 筋疲労の蓄積(オーバーワーク、連日の運動)
✅ 筋力の左右差やアンバランス(片側の筋肉に負担が集中)
✅ 冷えや寒さ(寒い環境では筋肉が硬くなりやすい)
✅ 過去の肉離れの影響(適切なリハビリを行わなかった場合、再発のリスクが高い)
特にスポーツ選手は、疲労の蓄積や過度な負荷により肉離れを起こしやすく、再発を繰り返すことが多いです。
肉離れの応急処置(RICE処置)|久喜中央接骨院
肉離れを発症した場合、早急に適切な処置を行うことで、回復を早めることができます。
📌 RICE処置(ライス処置)とは?
🔹 R:Rest(安静) → 患部を動かさず、無理に歩かない
🔹 I:Ice(冷却) → 氷や冷却材で15~20分冷やす(炎症を抑える)
🔹 C:Compression(圧迫) → テーピングや包帯で軽く圧迫(腫れ防止)
🔹 E:Elevation(挙上) → 心臓より高く挙げる(内出血や腫れを抑える)
⛔ 注意点
🚫 無理に動かさない
🚫 痛みがあるのにストレッチをしない
🚫 温めるのは炎症が落ち着いた後
肉離れの回復期間とリハビリ
💡 回復までの目安
🟢 軽度(Ⅰ度):2~3週間
🟡 中度(Ⅱ度):4~6週間
🔴 重度(Ⅲ度):2~3か月(手術が必要な場合も)
適切なリハビリを行わないと、回復後も筋肉の硬さが残り、再発しやすくなります。
肉離れの予防方法
肉離れは再発しやすい怪我ですが、以下のポイントに気をつけることで予防が可能です。
✅ 十分なウォーミングアップとストレッチ(運動前後のストレッチで筋肉を柔らかく)
✅ 適度な筋力トレーニング(筋力バランスを整え、耐久力を向上)
✅ クールダウンをしっかり行う(運動後の筋肉の緊張を和らげる)
✅ 体の冷えを防ぐ(寒い季節はしっかり防寒し、筋肉の硬直を防ぐ)
✅ 水分・栄養補給を十分に行う(ミネラル不足も肉離れの要因になる)
✅ 適度な休息を取る(疲労をためず、筋肉を回復させる)
特に、運動習慣のある人やスポーツをする人は、これらの予防策を意識して取り入れることが大切です。
まとめ
肉離れ(筋挫傷)は、筋肉が急激に引き伸ばされたり、過剰に収縮することで起こる筋肉の損傷です。
✅ ふくらはぎや太ももに多発
✅ 急な運動や筋疲労が原因
✅ 軽度~重度まで症状は様々
発症した際は、RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)を行い、適切なリハビリを実施することが重要です。また、再発を防ぐためには、ストレッチや筋力トレーニング、適度な休息を心がけることが大切です。
痛みが強い場合や長引く場合は、専門の医療機関で適切な治療を受けるようにしましょう。