骨折｜久喜市・久喜中央・久喜駅　久喜中央接骨院

骨折とは、外力が加わることで骨の連続性が断たれた状態を指します。骨が完全に折れてしまう場合だけでなく、ヒビが入る「不全骨折」や、骨が捻じれたり潰れたりする場合も含まれます。また、骨折の種類は原因によって分類されます。

1.外傷性骨折
・転倒や衝突、交通事故などによる強い外力で骨が折れる。
・一般的に腫れや強い痛みを伴う。

2.病的骨折
・骨粗鬆症や骨腫瘍などで骨が脆くなり、軽い外力でも骨折する。
・高齢者に多く見られる。

3.疲労骨折
・長期間にわたる繰り返しの負荷で骨に微細な損傷が蓄積し、最終的に骨折に至る。
・マラソン選手やサッカー選手の下腿（脛骨・腓骨）に多い。

4.剥離骨折
・捻挫や突き指などで靭帯や腱に引っ張られ、骨の一部が剥がれる。
・子どもに多く発生する。

骨折が起こると、以下のような症状が現れます。

・強い痛みと圧痛（特に患部を押した際に激痛を感じる）

・腫れや内出血（皮下出血）

・患部の変形やズレ（転位）

・異常可動性（通常の関節以外の部分で動いてしまう）

・機能障害（手や足が動かせない）

・皮膚の損傷（開放骨折の場合）

ただし、不全骨折（ヒビ）では、痛みが軽く自覚症状が少ないこともあります。

骨折の診断には、X線（レントゲン）検査が一般的に用いられます。しかし、初期の疲労骨折や一部の不全骨折ではレントゲンに写らないこともあり、MRIやCTスキャンが必要な場合もあります。

骨折の治療法

骨折の治療は、骨の状態や転位の有無によって異なります。

1. 保存療法（非手術療法）

・ギプス固定（軽度の骨折や不全骨折）

・装具療法（骨折部の安定化）

・牽引療法（骨のズレを徐々に整復）

2. 整復療法

・骨の転位（ズレ）がある場合は、徒手整復（手で骨を元の位置に戻す）を行い、ギプスやシーネで固定する。

3. 手術療法

・骨折のズレが大きい場合や、関節内骨折、開放骨折（皮膚を突き破る骨折）の場合は、手術が必要。

・プレートやスクリュー、ピンを用いた固定が行われる。

骨折の治癒期間

骨折の治癒期間は骨の部位によって異なります。

※高齢者や骨粗鬆症の方は、治癒期間が長くなることがあります。

骨折後のリハビリ

骨折が治癒しても、長期間の固定により筋力や関節の可動域が低下するため、リハビリが必要です。

・関節可動域訓練（関節の動きをスムーズにする）

・筋力強化トレーニング（骨折部を支える筋肉を鍛える）

・バランス訓練（歩行や動作の安定性を高める）

骨折予防

・適切な運動（筋力維持と骨密度向上）

・バランスの良い食事（カルシウム・ビタミンDの摂取）

・転倒予防（高齢者は特に注意）

・適切な靴の選択（足への負担を軽減）

整骨院での骨折治療

整骨院では、骨折の後療法（リハビリ）や運動療法を得意としています。病院と併用することで、より早い回復が期待できます。

ただし、レントゲンが使用できないため、骨折の確定診断は病院で行う必要があります。整骨院では、病院との連携を取りながら、骨折のケアやリハビリをサポートします。

まとめ

・骨折は、骨の連続性が断たれた状態のことで、外傷性骨折・病的骨折・疲労骨折・剥離骨折などに分類される。

・症状として、強い痛み・腫れ・内出血・変形・機能障害が現れる。

・治療には、ギプス固定や手術療法があり、リハビリが回復を促進する。

・整骨院では骨折後のリハビリや運動療法をサポートし、病院との併用でより効果的な治療が可能。

骨折は適切な治療とリハビリを行うことで、より早く回復し、再発の予防にもつながります。違和感や痛みを感じたら、すぐに専門家に相談しましょう。