肋間神経痛
肋間神経痛とは?|久喜中央接骨院
肋間神経痛とは、肋骨に沿って走る神経(肋間神経)が何らかの原因で障害され、痛みやしびれが発生する症状です。痛みは左右どちらかのみに現れることがほとんどで、背中から脇腹、胸部にかけて鋭い痛みや電気が走るような感覚が特徴です。
発作的に瞬間的な痛みが走る場合もあれば、じわじわと続くこともあります。また、深呼吸や身体をひねる動作で痛みが増すことが多く、日常生活にも影響を与えることがあります。
肋間神経痛の主な原因|久喜中央接骨院
肋間神経痛の発症にはさまざまな原因が関与しています。
1. 姿勢不良・身体的ストレス
✅ 長時間のデスクワークやスマホの使用による猫背姿勢
✅ 同じ姿勢・同じ動作の繰り返しによる筋肉の緊張
✅ 運動不足による筋力低下と血行不良
これらの要因が続くと、肋骨周辺の筋肉が硬くなり、肋間神経が圧迫されることで痛みが発生します。特に、最近ではスマートフォンやパソコンの長時間使用により、若年層の発症も増加しています。
2. 神経の圧迫やダメージ
✅ 肋骨骨折や胸部の手術による神経損傷
✅ 背骨(胸椎)の歪みや加齢による変形
✅ 帯状疱疹(ヘルペスウイルスの再活性化)
加齢によって胸椎(背骨の一部)の変形や関節の硬化が進むと、肋間神経の通り道が狭くなり、痛みが引き起こされることがあります。
また、帯状疱疹ウイルスによる神経炎が原因となる場合もあり、この場合は痛みに加えて皮膚に水疱ができるのが特徴です。
3. ストレス・自律神経の乱れ
✅ 精神的ストレスや過度の緊張による自律神経の乱れ
✅ 疲労の蓄積による筋肉の硬直
ストレスが溜まると、神経が過敏になり痛みを感じやすくなるだけでなく、筋肉が硬直し神経を圧迫する原因にもなります。特に、不安・心配・怒りといったネガティブな感情が多い人は、肋間神経痛が悪化しやすい傾向があります。
肋間神経痛の主な症状|久喜中央接骨院
✅ 胸部・脇腹・背中に鋭い痛み(左右どちらかに現れる)
✅ 針で刺されるような痛みやピリピリ感
✅ 身体を動かしたときに痛みが増す(特に深呼吸・くしゃみ・咳・ひねり動作)
✅ 一瞬の激しい痛みが走るが、すぐに治まることもある
✅ 帯状疱疹が原因の場合、皮膚に水疱ができる
肋間神経痛の痛みは、心臓の病気(狭心症や心筋梗塞)と間違えられることもあります。もし胸の中央付近に圧迫感や放散痛がある場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。
肋間神経痛の予防・改善方法|久喜中央接骨院
肋間神経痛は、日常生活の見直しや適切なケアによって予防・改善できます。
1. 姿勢を正す
✅ デスクワーク中は背筋を伸ばし、正しい姿勢を意識する
✅ スマートフォンを使用する際は、下を向きすぎないようにする
✅ 長時間同じ姿勢をとらず、1時間に1回はストレッチを行う
2. 筋肉の柔軟性を高める
✅ 肩甲骨を動かすストレッチ(肩回し・背伸びなど)
✅ 胸部・脇腹のストレッチ(体を横に倒して伸ばす)
✅ 軽い運動を習慣化する(ウォーキング・ヨガなど)
3. ストレスを溜めない
✅ 適度な運動やリラックスする時間を確保する
✅ 深呼吸や瞑想で自律神経のバランスを整える
✅ 睡眠不足を解消し、十分な休息を取る
4. 体を冷やさない
✅ 寒い季節はしっかりと保温をする(特に首・肩・背中)
✅ 冷房の効きすぎた部屋では上着を羽織る
肋間神経痛の治療方法
肋間神経痛の治療は、原因や症状に応じて保存療法が基本となります。
✅ 鎮痛薬・湿布の使用(痛みが強い場合は医師の処方)
✅ 理学療法(ストレッチ・筋肉のマッサージ)
✅ 神経ブロック注射(強い痛みに対して)
✅ 帯状疱疹が原因の場合は抗ウイルス薬の服用
もし痛みが長期間続く場合や、日常生活に支障をきたすほど悪化している場合は、医療機関を受診し、専門的な治療を受けることが必要です。
まとめ
✅ 肋間神経痛は、肋骨に沿って走る神経が圧迫・損傷されることで発生する痛み
✅ 左右どちらかの胸部・脇腹・背中に痛みが出るのが特徴
✅ 原因は、姿勢不良・神経圧迫・ストレス・帯状疱疹など多岐にわたる
✅ 姿勢を正す・ストレッチ・ストレス解消で予防・改善が可能
✅ 強い痛みや長期間続く場合は、医療機関での治療が必要
肋間神経痛は、日常生活の習慣によって発症しやすい症状ですが、適切なケアを行うことで予防や改善が可能です。もし長期間痛みが続く場合や、日常生活に支障をきたすほど悪化している場合は、専門家に相談することをおすすめします。