捻挫
捻挫とは?|久喜中央接骨院
捻挫とは、関節に強い外力が加わり、靭帯や周囲の軟部組織が損傷することを指します。日常生活やスポーツ中に発生しやすく、特に足首、手首、膝、肩、指などの関節でよく起こります。
軽度のものから重度のものまで幅広く、適切な処置を行わないと関節の機能が低下し、再発しやすくなるため注意が必要です。
捻挫の主な症状
捻挫の症状は、損傷の程度や関節の部位によって異なりますが、一般的に以下のような症状が見られます。
✅ 痛み
捻挫をした直後から関節に痛みを感じます。特に動かしたり、体重をかけると痛みが増すことが多いです。
✅ 腫れ(浮腫)
損傷した靭帯や血管から炎症反応が起こり、関節が腫れることがあります。腫れは数時間から数日かけて悪化することもあります。
✅ 関節の不安定感
靭帯が損傷されると、関節の安定性が低下し、ぐらつきを感じることがあります。特に靭帯が部分的または完全に断裂している場合、歩行や運動に支障をきたします。
✅ 内出血や赤み
重度の捻挫では、損傷した血管から血液が流れ出し、**皮膚が赤や紫に変色する(内出血・皮下出血)**ことがあります。
✅ 動かしにくさ・可動域の制限
関節の腫れや痛みの影響で、通常の動きがしにくくなります。無理に動かすとさらに悪化する可能性があるため、適切な処置が必要です。
捻挫の重症度分類|久喜中央接骨院
捻挫は、靭帯の損傷度によって3つのレベルに分類されます。
🔹 レベル1(軽度)
・靭帯が一時的に伸びている状態
・軽い腫れや痛みがあるが、歩行は可能
・適切な処置を行えば、数日~1週間程度で回復
🔹 レベル2(中等度)
・靭帯の一部が部分断裂している状態
・腫れや内出血が目立ち、歩行や運動に制限が生じる
・回復まで2~4週間程度かかることが多い
🔹 レベル3(重度)
・靭帯が完全に断裂し、関節が不安定な状態
・激しい痛みや腫れがあり、関節を支える力が弱くなる
・回復には数ヶ月かかり、手術が必要になる場合もある
捻挫の応急処置(RICE処置)|久喜中央接骨院
捻挫をした直後は、適切な応急処置を行うことで、腫れや痛みを最小限に抑えることができます。「RICE処置」と呼ばれる4つの方法が基本です。
🔹 ① Rest(安静)
患部を動かさず、できるだけ負担をかけないようにします。無理に動かすと損傷が悪化するため、歩行を避け、サポーターや松葉杖を使用することも検討します。
🔹 ② Ice(冷却)
氷やアイスパックを使って患部を冷やし、腫れや炎症を抑えます。
1回につき15~20分を目安に、1日数回行いましょう。ただし、冷やしすぎると血流が悪くなるため注意が必要です。
🔹 ③ Compression(圧迫)
包帯やテーピングで適度に圧迫し、腫れの進行を防ぎます。強く巻きすぎると血流を妨げるため、痛みが増す場合はすぐに緩めましょう。
🔹 ④ Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置に上げることで、腫れや内出血を軽減できます。クッションや枕を使って足を高くすると効果的です。
捻挫の治療とリハビリ|久喜中央接骨院
1. 急性期の治療(受傷後~数日)
✅ RICE処置を継続し、安静にする
✅ 痛みや腫れがひどい場合は医療機関を受診(靭帯損傷の確認)
✅ 必要に応じてギプスやサポーターを使用
2. 回復期(数日~数週間)
✅ 腫れや痛みが軽減したら、可動域を回復するストレッチを開始
✅ 関節の動きをスムーズにするため、軽いマッサージを行う
✅ 筋力低下を防ぐために、体重をかけない範囲での運動を始める
3. 再発予防(スポーツ復帰に向けて)
✅ 足首の安定性を高めるリハビリを行う
✅ テーピングやサポーターを活用して再発を防ぐ
✅ 適切なストレッチと筋力トレーニングを継続する
捻挫を繰り返さないために
捻挫を繰り返すと、関節が不安定になり、慢性的な痛みや運動制限を引き起こす可能性があります。再発を防ぐために、以下の点に注意しましょう。
✅ 1. 適切なウォーミングアップ
運動前に十分なストレッチを行い、関節の柔軟性を高めることで怪我を防ぎます。
✅ 2. 筋力トレーニング
足首周りの筋肉を強化することで、関節を安定させ、捻挫しにくい体を作ります。
✅ 3. 正しい靴の選び方
クッション性があり、足首をしっかり支えるシューズを選ぶことで、衝撃を吸収しやすくなります。
✅ 4. テーピング・サポーターの活用
捻挫の予防や再発防止には、スポーツ時にテーピングやサポーターを使用するのが効果的です。
✅ 5. 早期治療を徹底する
捻挫の痛みを放置すると、関節が硬くなり、次第に可動域が狭くなってしまいます。適切な治療とリハビリを行うことが、再発予防のカギとなります。
まとめ
✔ 捻挫は、靭帯や関節周囲の組織が損傷する怪我で、放置すると機能障害や再発を招く
✔ RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)を行い、早期の適切な対応が重要
✔ 捻挫の重症度によって治療期間が異なるため、無理をせず適切なリハビリを行う
✔ ウォーミングアップ、筋力トレーニング、テーピングの活用で再発を予防
✔ 痛みが長引く場合は専門医に相談し、適切な治療を受けることが大切
捻挫は適切な処置と予防策を行うことで、再発を防ぎながら早期回復が可能になります!