変形性膝関節症
変形性膝関節症とは?|久喜中央接骨院
変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)とは、膝関節の軟骨が摩耗し、関節内に炎症が生じることで痛みや可動域の制限が起こる疾患です。進行すると関節の変形が進み、骨が直接こすれ合うことで強い痛みや歩行困難を引き起こすことがあります。
特に50歳以上の女性に多く、加齢や肥満、過去の膝のケガ、O脚などが原因となりやすいとされています。
変形性膝関節症の主な症状
✅ 膝の内側が痛む(特に日本人の90%に見られる)
✅ 膝の曲げ伸ばしがしづらい
✅ 歩き始めや立ち上がる際に痛みがある
✅ 階段の上り下り(特に下り)がつらい
✅ 正座やしゃがむ動作が困難
✅ 膝が腫れ、水がたまる(関節水腫)
✅ 膝のぐらつきや不安定感がある
初期は歩き始めや動作開始時の痛みが特徴ですが、進行すると持続的な痛みや関節の変形が起こり、日常生活に大きな支障をきたします。
変形性膝関節症の原因|久喜中央接骨院
変形性膝関節症の発症には、以下のような要因が関係しています。
1. 加齢による軟骨の摩耗
✅ 軟骨の弾力性が低下し、摩耗しやすくなる
✅ 関節内の潤滑液(滑液)が減少し、膝のクッション機能が低下
2. 肥満(体重の増加)
✅ 体重が増えると膝への負担も増加し、軟骨がすり減りやすくなる
✅ 歩行時の膝への負荷は体重の2.6倍、階段の下りでは3.5倍にも
3. 筋力の低下(膝周囲の筋肉が衰える)
✅ 太もも(大腿四頭筋)の筋力が低下すると、膝関節への負担が増える
✅ 運動不足による筋力低下も大きな要因
4. 過去の膝のケガや関節の歪み
✅ 半月板損傷や靭帯損傷があると、変形性膝関節症のリスクが高まる
✅ O脚やX脚の方は、膝の内側・外側に偏った負担がかかり、軟骨が摩耗しやすい
5. 遺伝的要因
✅ 家族に変形性膝関節症の人がいる場合、発症リスクが高い
変形性膝関節症の進行と悪循環|久喜中央接骨院
変形性膝関節症は、放置すると以下のような悪循環に陥ります。
① 軟骨がすり減る → ② 炎症が起こる → ③ 膝の痛みが増す → ④ 運動を避ける → ⑤ 筋力低下 → ⑥ 体重増加 → ⑦ 関節の変形が進行 → ⑧ さらに痛みが増す
この悪循環を防ぐためには、早期に適切な対策を行うことが重要です。
変形性膝関節症の対策・治療法|久喜中央接骨院
変形性膝関節症の進行を防ぎ、症状を改善するためには、以下のようなアプローチが有効です。
1. 生活習慣の改善(膝に優しい生活を心がける)
✅ 正しい歩き方を意識し、膝に無理な負担をかけない
✅ 膝に負担の少ない靴を選ぶ(クッション性のある靴)
✅ 長時間の正座やしゃがみ込みを避ける
2. 適度な運動・ストレッチ
膝周りの筋肉を鍛えることで、関節への負担を軽減できます。
🔹 太ももの筋力を鍛えるトレーニング(大腿四頭筋強化)
👉 椅子に座った状態で膝を伸ばして5秒キープ(10回×2セット)
🔹 ストレッチで関節の柔軟性を高める
👉 太もも裏(ハムストリング)やふくらはぎのストレッチを行う
3. 体重管理(肥満の予防・改善)
✅ 膝の負担を減らすために適正体重を維持する
✅ 食生活を見直し、バランスの良い食事を心がける
4. アイシング・温熱療法
✅ 痛みが強い場合はアイシング(冷やす)
✅ 慢性的な痛みには温熱療法(温める)で血流を促進
5. 医療機関での治療
症状が進行している場合は、医療機関での適切な治療が必要です。
🔹 薬物療法(消炎鎮痛剤・ヒアルロン酸注射など)
🔹 装具療法(膝サポーター・インソールなど)
🔹 理学療法(リハビリ)
🔹 手術(人工膝関節置換術など)※最終手段
変形性膝関節症を予防するために
✅ 膝に負担をかけない生活習慣を意識する
✅ 適度な運動で膝周りの筋力を強化
✅ 体重管理を行い、膝への負担を軽減
✅ 早期にケアを行い、症状を悪化させない
変形性膝関節症は、早めの対策と継続的なケアで進行を防ぎ、痛みを軽減することが可能です。膝に違和感を感じたら、放置せず適切なケアを行いましょう!