モートン病
モートン病とは?|久喜中央接骨院
モートン病とは、足の指の間を通る神経が圧迫されることで、痛みやしびれが生じる神経障害の一種です。特に、第3趾(中指)と第4趾(薬指)の間で発症することが多く、長時間の歩行や窮屈な靴を履くことが原因となることが一般的です。
女性に多く見られる疾患であり、ハイヒールの使用や足のアーチの崩れ(偏平足・開張足)が関与していると考えられています。
モートン病の主な症状|久喜中央接骨院
✅ 足の指の付け根に焼けるような痛みやしびれ
✅ 歩くと「砂利の上を歩いているような感覚」
✅ つま先立ちをすると痛みが強くなる
✅ ヒールや窮屈な靴を履くと悪化する
✅ 靴を脱いでマッサージすると楽になる
✅ 進行すると、ふくらはぎやすねにも痛みが広がる
初期のうちは歩行時や長時間の立ち仕事で症状が出ますが、進行すると安静時にも痛みを感じるようになることがあります。
モートン病の原因|久喜中央接骨院
モートン病は、足のアーチの崩れや神経の圧迫が主な原因とされています。以下の要因が関与します。
1. 足への過度な負担
・ヒールや先の細い靴 → 足の神経が圧迫されやすい
・長時間の歩行・立ち仕事 → 足の負担が増加
・ランニングやジャンプを伴うスポーツ(バスケットボール、バレーボール、マラソンなど)
2. 足のアーチの崩れ(偏平足・開張足)
・土踏まずが低い(偏平足) → 足の指の付け根に負担が集中
・横アーチの低下(開張足) → 神経が圧迫されやすくなる
3. 加齢やホルモンバランスの変化
・加齢による足のクッション機能の低下
・女性ホルモンの影響で靭帯が緩みやすくなり、神経が圧迫されやすくなる(特に更年期以降)
4. 歩き方のクセ
・正しく足の指を使えていないと、足の指の付け根(横アーチ)が地面と何度もぶつかり、炎症が起こる
・歩行時の姿勢が悪く、足の前方に負担がかかると、神経が圧迫されやすくなる
モートン病の治療法|久喜中央接骨院
モートン病の治療は、初期であれば保存療法(手術をせずに改善する方法)が基本となります。
1. 靴の見直し
✅ クッション性の高いインソールを使用
✅ つま先の広い靴(幅広・ゆったりした靴)を選ぶ
✅ ハイヒールやつま先が細い靴を避ける
2. ストレッチ・マッサージ
神経の圧迫を軽減するために、足裏の筋肉をほぐすことが重要です。
✅ 足の指のストレッチ
・座った状態で、足の指を手でつかみ、ゆっくり引っ張る
・20〜30秒キープし、リラックスする
✅ ふくらはぎのストレッチ
・壁に手をつき、片足を後ろに引いてかかとを床につける
・ふくらはぎの筋肉を伸ばす(20〜30秒キープ)
✅ 足裏マッサージ
・ゴルフボールやテニスボールを足裏で転がすストレッチが有効
・足の筋肉を柔らかくし、血行を促進
3. インソール・テーピング
・オーダーメイドインソールを使用し、足のバランスを整える
・アーチをサポートするテーピングで負担を軽減
4. 神経ブロック注射(痛みが強い場合)
保存療法で改善しない場合、神経ブロック注射(局所麻酔薬を神経周囲に注射)が行われます。
5. 手術(最終手段)
保存療法で改善しない場合、手術が選択肢となることもあります。
・神経の除圧手術(圧迫されている神経を解放)
・神経の切除手術(症状がひどい場合)
モートン病の予防方法
モートン病は、日常生活の中で適切なケアを行うことで予防が可能です。
✅ 足に合った靴を選ぶ(幅が広くクッション性の高い靴)
✅ インソールやテーピングで足のアーチをサポート
✅ 歩き方の改善(かかとから着地し、つま先に均等に体重をかける)
✅ 定期的なストレッチとマッサージ(足裏・ふくらはぎの柔軟性を保つ)
✅ 長時間の立ち仕事やランニング後は、足を休ませる
まとめ
✅ モートン病は、足の指の間を通る神経が圧迫され、痛みやしびれを引き起こす疾患
✅ 特に第3趾と第4趾(中指と薬指)の間で発生しやすく、女性に多い
✅ ヒールの使用や足のアーチの崩れ、長時間の歩行が原因となる
✅ 初期治療は、靴の見直し・ストレッチ・インソールで改善を目指す
✅ 痛みが強い場合は、神経ブロック注射や手術も選択肢
✅ 予防のためには、適切な靴選び・歩き方の改善・ストレッチが重要
モートン病は、適切な対策を行えば症状の軽減や再発予防が可能です。足のしびれや痛みを感じたら、早めに対策を行い、足の負担を軽減しましょう!