腱鞘炎
腱鞘炎とは?|久喜中央接骨院
腱鞘炎とは、手や指の使いすぎによって「腱」と、それを包む「腱鞘(けんしょう)」がこすれ合い、炎症を起こして痛みや腫れが生じる疾患です。
正常な状態では、腱はスムーズに腱鞘の中を滑走します。しかし、過度な使用により摩擦が生じると、炎症が起こり、腱鞘が厚くなったり硬くなったりしてスムーズな動きが妨げられるようになります。その結果、指や手首を動かした際に痛みや違和感が発生します。
腱鞘炎の主な症状|久喜中央接骨院
✅ 手首や指の付け根の痛みや腫れ
✅ 指を曲げ伸ばしすると引っかかる感覚(ばね指)
✅ 親指を動かすと痛みが走る(ドケルバン病)
✅ 朝、指がこわばり動かしにくい
✅ 手首が熱を持っている、腫れている
痛みが軽度のうちは、安静にすることで改善することもあります。しかし、放置してしまうと関節が固まって動かしにくくなり、日常生活に支障をきたすこともあるため、早めの対処が重要です。
腱鞘炎の主な原因|久喜中央接骨院
腱鞘炎の最大の原因は、手首や指の酷使です。特に以下のような動作を繰り返し行う方に多く発症します。
✅ スマホの長時間使用(テキストサム損傷)
✅ パソコンでのキーボード・マウス操作
✅ 楽器の演奏(ピアノ・ギター・バイオリンなど)
✅ スポーツ(テニス・バドミントン・ゴルフなど)
✅ 料理(鍋を振る・包丁を多く使う)
✅ 育児(赤ちゃんの抱っこ・おむつ替え)
また、ホルモンバランスの変化が影響することもあり、妊娠中・産後・更年期の女性に多く見られます。 糖尿病やリウマチの持病がある方も、腱鞘炎を発症しやすい傾向があります。
腱鞘炎の種類と特徴的な症状|久喜中央接骨院
1. ばね指(弾発指)
✅ 指を曲げ伸ばしする際に引っかかる感覚がある
✅ ひどくなると、指が動かしにくくなり固まることも
進行すると、指が完全に伸ばせなくなることがあり、早期治療が重要です。
2. ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
✅ 親指を動かしたときに手首の親指側に痛みが走る
✅ 親指を握り込んで手首を小指側に倒すと激痛が出る(フィンケルシュタインテスト)
スマホの使いすぎや、赤ちゃんの抱っこが原因で発症することが多いのが特徴です。
腱鞘炎の治療と予防方法
1. 安静にする(手や指を休める)
✅ 痛みが出たら、無理に動かさず休ませる
✅ スマホやパソコン作業を減らす、または使用時間を分ける
✅ 手首のサポーターやテーピングで固定し、負担を軽減する
2. ストレッチやマッサージ
✅ 手首や指のストレッチを行い、柔軟性を高める
✅ 手を温めて血流を促進し、炎症を抑える
3. アイシング(冷やす)
✅ 痛みが強い場合は、氷や保冷剤で冷やし炎症を鎮める
4. 痛みが強い場合は医療機関を受診
✅ ステロイド注射(炎症を抑える効果があるが、頻繁に打つと腱が弱くなるため注意)
✅ 手術(保存療法で改善しない場合、腱鞘を広げる手術が行われることもある)
5. 日常生活での予防策
✅ スマホの持ち方を工夫し、親指の負担を軽減する
✅ 作業の合間にストレッチや休憩を入れる
✅ 負担を減らすため、パソコンのキーボードやマウスの位置を調整する
まとめ
✅ 腱鞘炎は、手や指の使いすぎによって「腱」と「腱鞘」がこすれ合い、炎症を起こす疾患
✅ 「ばね指」や「ドケルバン病」などの症状があり、痛みや腫れが現れる
✅ スマホやパソコン作業、スポーツ、育児などが主な原因
✅ 放置すると症状が悪化し、関節が固まることもあるため、早めの対策が重要
✅ 安静・ストレッチ・アイシング・サポーターなどで負担を減らし、予防することが大切
✅ 症状が悪化する前に、早めに整骨院や病院で診察を受けることを推奨
腱鞘炎は早期対応と適切なケアで改善できる疾患です。違和感や痛みを感じたら、無理をせず手や指を休め、必要に応じて医療機関を受診しましょう。